やすしの奇妙な牧物〜その誇り高き牧場〜第1話

さぁて、いきなり色々あったが
とりあえず今、牧場内を案内されている


ドガー「ここが鶏小屋じゃ、あっちのは牛小屋じゃな。
    羊もあそこで飼うんじゃぞい。」


ほうほう、施設は揃っているんですなぁーこれは有り難い
寝床も用意されているし…しかもキッチン付きか!
昔はもっと放り出されて
何でもかんでも自分で作らなきゃいけなかったのになぁ…
風呂無しなのはまぁ、我慢するか。


ドガー「今日はもう疲れたじゃろう?
    一通り牧場を見て回ったならベッドで休むと良い。」


そうですね…ピンピンしているとはいえ、あの高さから落ちたのだから
まぁ、やはり相当体が疲れていたようで
僕はベッドに飛び込むなり、すぐに眠りに落ちた…………アレ、そういえば僕の馬は………


次の日、朝目が覚めると
狙ったかの様なタイミングで村長が訪ねてきた。


ドガー「おはよう、やすし君。
    紹介したい人がいるんじゃ。外に来てくれるかの?」


外に出ると、頭巾を被ったおば…マダムが挨拶をしてきた。


おマダム「あんたが新しい牧場主だね?私はジェシ
    同じく牧場主をやってるんだよ。」


おお、先輩ですか
と、言う事は新人の僕としては
みかじめ…引っ越しの挨拶をしておかねばなりますまい。


…ん?
ジェシカさんの後ろに牛と鶏が…これは…


ジェシカ「これは引っ越し祝いだよ、これから牧場をやるんだから必要だろ?」

なななな何と!
太っ腹ですねぇ!ジェシカさん!あ、心意気的な意味ですよ?
しかもエサに乳搾り機にブラシまでつけてくれる!?
恰幅良いですなぁ!ジェシカさん!、あ、心意気的な意味ですよ?


いやぁ、牛も鶏も買うとなれば3桁はくだらないですからねー
これは非常に助かりますわぁ。いい村に来たなぁ。


ジェシカ「それじゃあ名前をつけてやってくれるかい?
    今日からあんたの大事な家族なんだからね。」


いいですとも
ええ、つけましょうつけましょう
このほこりたかき牧場に相応しい名前を


牛  命名:みる公
鶏  命名:たま公


よし、OK


昔は鶏にうむきかいなんてつけたものですが
某団体からカミソリダイレクトメールが来そうなので止めておきます。


さぁて、お世話とスキンシップと行きますか
仲良くなれば質のいい卵やミルクを出してくれるそうだしね
色々と現金な畜生だ!気が合いそうだぜ!


ゴシゴシゴシゴシ…


なでなでなでなで…


もみもみもみもみ…


ふぅ〜疲れたなぁ〜
ブラシがけと乳搾りだけでも結構体力使うんだね仕方ないね。
ようし、村にカフェがあるそうだしそこで一服…




…あ…あれ…?
………………!?
さ…財布が無い!?
何故何故どうして…ッ!あの時か!橋の下に落ちた時…!


ご飯が…ご飯が食べれないという事か…!?
とりあえず卵とミルク…いや、卵は明日にならないと産まない…
って事は今、ウチにある食料はミルクだけ…
このミルクを出荷しても入金は明日の朝だ…


そ…村長ー!何か!何かありませんか村長!




ドガー「山に登ればハーブとかキノコが生えてるぞい。




こんな村に来ちまった…!





牧場名:ほこりたかき牧場
牧場主:やすし


家畜
牛1:みるこう
鶏1:たまこう


総資産  0


To Be Continued